児童虐待~教育虐待が壊した子どもの「心」~
主催:大東文化大学教育学科
実施後のコメント
本日はご講演いただきありがとうございました。教育のあり方や子どもとの対応、大人の影響力など、マルトリートメントのお話やグループワーク等を通して学ぶ素敵な機会になりました。
参加者の声
- 教育虐待は特殊な事例として言われているものであると思っていたのだが、実は日常の中にも隠れていることがわかった。
- 教育熱心と教育虐待は紙一重であると感じた。
- 自分が子どもに対して良かれと思い、やっていることが子どもにとっては圧になっているのではないかと考えさせられた。
- 教育虐待というものは、教師が生徒にパワハラなどの過激なことをすることだと思って いたが、宿題の出し方など身近に存在しそうなものも含まれるのかと勉強になった。
- 会話ができないからいいやではなくて、小さな子でも対等にコミュニケーションを取り たい。また、自分ができたからその人もできるようになるという価値観を変える機会になった。
- 赤ちゃんのことを抱く時には許可を取らないでみんな抱きたがると言うところが1番目から鱗だった。言われてみれば赤ちゃんでない人にはいきなり抱きつくことはしないし、もししたら大変なことになる。こういった当たり前な日常に溶け込んでいる不思議な点は他にも多くあるのかなと思った。
- 自分が子どもではなく大人という立場になった今自分が受けてきた教育をそのままするのではなくどうやったら子どもたちにとってより良い教育ができるのかを考えていきたい。
- 価値観のアップデートについて、時代は変化していくものだから自分自身の価値観も変 えていかないといけないと改めて感じた。
- 不登校の数などうっすらと聞いたことがありモヤモヤしていたが、その背景や理由など を聞けて考え方の道がひらけた気がした。また、今までリストカットなど海外の問題と思 っていたけれど実は日本でも多く起きていることに驚いた。
- 教育虐待の重大さについて知ることができた。特に印象に残っていることが、リストカットをしている児童、生徒が10人に1人いるという事実である。こんなに多いということに驚いたし、そんなにも苦しい思いをしている子どもが多いことにも驚いた。どのような対応をして良いのかなどの不安が残るが、今回の講演会を通して考えていければなと思う。
- 教育虐待というものが、親の善意からも生み出されるという視点を新たに得ることがで きて、とても勉強になった。
- 教師になった時に自分の教室が生徒の居場所になれるように頑張りたい。
- 子どもに対して「特徴的な」子ども、「特性の持つ」子どもという表現を使われることが多 いが、そうした子どもたちの背後には、親や周りの大人たちの影響があるのだということを改めて認識した。
- 将来教員になったときに、自分がこれまで受けてきた教育を同じように子どもにさせる のではなく、価値観をアップデートしたうえで、今の子どもに合った教育が大事になると 感じた。子ども時代の限りある時間を教師が規制しすぎるのではなく、子どもだからでき ることをもう少し大切にしてあげる必要があると感じた。
主催者の感想
昨年の同時期の他大学の授業ゲストとしての講演は、学生たちからのオーダーとのすり合わせがうまく行かなかった感じが残ったのですが、今回はとてもうまく行ってほっとしました。
講演はオーダーメイドなので、一期一会。事前打ち合わせが命です。
- 開催日時
- 2023年10月17日(火)
10:00-11:30 - 講師
- 武田信子
- 会場/方法
- 大東文化大学東松山キャンパス60 周年記念講堂/対面
- 対象
- 大東文化大学教育学科生及び大学教員
- 参加者数
- 200名